[公国軍が動いたとの報せ>>59を受ければ、慌ただしく兵達が行き交う。
バリケードと投石機、それを扱う弓兵隊の奥に控えるは、歩兵部隊と騎兵隊。
橋の周辺は重装歩兵にて固められていた。
そして、騎兵隊の一角を担うのは、昨夜刀を手に犬を連れ立って学校跡地へと戻ってきたカレルである。
リエヴルは彼が無事に戻ってきたことのみを良しとし、それ以上は何も聞かなかった。
ただ、嬉しそうに犬を抱きかかえたのみ。
今日の第三胸甲騎兵隊は、青地に三羽の銀鷲が舞う紋章旗を高く掲げ>>2:654
敵軍の到着と、総指揮官の指示を待つのだった。*]