シスター フリーデル

［杖を突く身では、探索の
　足手まといでしかないかもしれない。

　けれど――…ゲルトの身を想えば。
　居ても立ってもいられずに。
　宿の周囲や村を幾らか歩き回っていれば。］

　　　
　　　……？　今、人影が…。
　　　
　　　見間違い、かしら…？


［遠目だったので、その人影が、
　誰だったかは、定かではないが。
　エルナの家の方へ、歩いて行くようだったので。
　
　まさか、記憶がないとか
　左手が怪我をしている等とは知る由もなく。>>21

　後で聞いてみようか、と思いつつ。
　何の手がかりもないまま、宿に戻った。］