>>80
「ちょっとー? 勝手に人やめさせないでくれる? お医者様? いや? 狼様とでも呼べばいいのかい?」
[バタン、扉を開けた…はドロシーを引き連れ、じっとジークムントを見据えていた。]
「あはは、真の占い師は遅れてやってくるのだー。なんちゃってね」
[自分が現れ、そして喋ったことにより固まった空気が如実に感じ取れる。そういう気配には、慣れっこだ。]
「とりあえずさ、この緊急事態だ。教会だの黒魔術だのは無しにしようぜ? 私からの提案だからってのめない、なんて言い出さないでくれよ?」
[声音は明るいが言い知れない迫力がこもっていた。まるで、その件で喧嘩売られたらそれこそ正気じゃいられない、とでも言いたげである。]