[別れの言葉を告げる"兄"を、微かな痛み帯びた目で見送る。その兄が、駆け寄る子供を抱き上げるのを見た時、表情が抜け落ちた。いつも、兄が門を出るまでずっと見送っていた。その視線を断ち切って、背を向ける。]