[リビングから仄かに漂う香り。マリエッタに連れられてキッチンへ向かうとより濃くなるそれに、幸福の冷や汗。]まずい……[この香りはまずい。お腹の中のティンパニ隊が3人くらい叩き始めそうである](大丈夫大丈夫大丈夫……つい一昨日ご飯食べたばっかりじゃない)[マリエッタが何かと説明してくれている最中、自分にそう言い聞かせ続けた。ふ、と話が途切れたタイミングで自らも意識がはっきり戻って]あ、あの。タオル、ありがとうございました!