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シュ!
鋭い音に続いて何かよく分からない、しかし空を飛ぶから鳥なんじゃないかな?と思われる生き物が高い悲鳴をあげた。
ここにいる生き物は見たことのないものばかりだ。鳥、のようでいてツノのある生き物だとか。しかし食べるには意外と困らない。
積み上げた枯葉の上に枯れ木を組んで、葉の下に火種を突っ込む。捌いて木に刺し、軽く塩を振った謎の鳥もどきを炙りながら、ウエストポーチから取り出したパン── ドライフルーツを練り込み、腐りにくいように水分を極力減らした固いものを薄くスライスして、こちらも火で炙る。
水場も確保したから魚?だって釣れる──よく分からない状況ながら、意外と快適にやっていた**]