― 異界門 ―
[自分以外の女性へと声をかけて後、ナネッテの表情は険しいものになる。
自分の問いの答えが、在らぬ方から得られたため。
頭を抱えたい衝動に駆られながらも、意識は名乗る青年>>78へと向けられた。
相手にとっては幸いか、別に意識を取られていたために言いかけた言葉>>76は耳に届いていない]
ノトカー……そう。
私はナネッテ。
ナネッテ・ナイトレイよ。
[何やら大袈裟に、無理をして笑っているように見え、ナネッテはじっとノトカーを見詰める]
………何か、隠してる?
[ぽつりと呟いた言葉は相手に届くのかどうか]