人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 シェットラント

― 私室 ―

[静かな部屋にごく密やかに呪言が響く。
半ば俯いた青年の真剣な目の先には、石の結晶のようなものがある。


───ぱりん!

青年の手元に、ごく小さく鋭い音が響いた。
欠片が白い指に赤く筋を刻んで机上に散らばる。
傷みより、その結果に青年の表情が曇った。
音にならない息を吐いて、背筋を伸ばす]

(82) 2014/03/27(Thu) 13:50:12

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