[そして、隣で眠るソマリに、視線を落とした。
眠っている……。
解放されるんだと、二人で笑った筈なのに。
幸せだと、そう言って宇宙の糧になった筈なのに。
……どうして、こんなところにいるの?
でも、いつものように笑って、話しかけようとして……]
……眠ってるの?ソマリ。
私も、……っ、……
[私も一緒に、せめてその"夢の世界"に連れて行って欲しかった。
その言葉をいうことすら出来ず、感情を制御すらできず、両の目から零れたのは涙。
きっとこの白い花は、スノウちゃんの心遣いだったのだろう。
束の間だけでも幸せな……夢を、と。
――悲しいって、辛いって、痛いって言っていいのよ?
スノウちゃんのあたたかな体温が、どうしてか、夢で出会ったフローレンスを思い起こさせる。>>21>>24
そうだ、泣いてもいいんだ。
そう思った瞬間に、急き切ったようにあふれ出す涙。
落ちる涙を拭おうともせずに、ただただその場に立ち尽くす。]