[ 高台に建つ教会は 今日も静かに海を眺める たくさんの十字架、物言わぬ白い石たち それでもたくさんのそれが 今日も、あたらしい国の人々を見守っている そのひとつ 小さな花の手向けられた石には 誇り高き軍人たちの名が ふたつ 歴史に名が残ることはなくとも きっと誰かの心に刻まれているであろう 生命の痕跡を そこに残して **]