神殿散策を許されるかどうか。 そのつもりなら今回は、ソマリたちと同道した方がいいかもしれないな。 国の改革を間近で体験できる機会はめったにない。 これからの糧になるだろう。 あるいは、将来、本が書けるかも。[シメオンにそう答えつつ、ソマリとクロードに強かな笑みを向ける。] お二人とも、 シメオンに何かしたら──覚悟したまえ。[色男の件については、後で話せよというように片方の眉をあげてみせた。]