人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

[屠殺場さながらになった書斎、
少女は何冊目かの本を投げ付けようと、一冊の本を手に取った。その時。

がこん、

どこかで何かが動く音を捉えて、はっと我に返る。]

……?

[恐る恐る振り返ってみれば、本棚がひとつ横にずれて、人が入り込めそうな隙間ができていた。
少女は状況が理解できないといった様子で何度か瞬きをして、手に持った深緑の本と隠し扉を何度か見比べた。]

……怪我の功名、ってやつなのかしら。

[怪我の具合は蔦(だったもの)に及ぶべくもないけども。]

(81) 2015/02/05(Thu) 16:55:54

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