[ひそり、話しておれば、校舎から飛び降りる二つの影。]ああ……来たね。[セルウィンの前、一歩進む。 どうせあちらもまず突っ込んでくるのは会澤だろう。 ならば、前を引き受けるのは自分だと。]ん……僕の、願い?聞きそびれた白鳥の歌を、ちゃんと聞きたくてね。[白鳥の歌、それがなにかまでは説明する余裕はないけども。]後悔がないように、か……。了解。―――なら、僕は、僕の願いの為だけに。