[その後ヴェルナーに呼び止められて――>>57]
ほぉ?君からお願いとは…珍しいな。
ああ、良いとも。何だね?
[言いつつ他の部隊員から少し離れたところへと移動する。
畏まった様子で打ち明けて来る内容は、予想外の提案であった。>>58]
ああ…その輿入れに全てがかかっているからな。
エリザベート様の護衛としてという事であれば…君を推挙しても良いが。
…今後は、手に入れたかの本を頼りに、王が決める事となろう。
確約は出来ないが、私と共に行動し任務を遂行して帰国したとなれば、王にとっても心強い味方であろうな。
[力強い視線に、意志の固さを感じて快諾する。まさか、姫と面識があるとは思ってもみない事なのだけど。]