…星が、[何を言おうとも定めず口を開いた。思いつくままに言葉を紡ぐ]知っているか。ここは星が良く見える。俺はここから眺める空の景色が好きだ。星を眺めていると不思議な───遠いどこかへと行けそうな気さえしてくる。…心が穏かになる。見上げてみろ、[言って、指先で天を示した。彼女がそれに従い目を上げたかも確かめぬまま続けた。頭上には煌く星空が広がっている]