……なぁ、エレオ。[背に触れる手をそのまま、そっと押し当てるように抱きしめて] 俺は確かにエレオの笑う顔が好きだし、 できることならば好いた女には笑っていてほしいと思う。 俺と一緒にいることが幸せだと思ってほしいから。[互いの体温と鼓動が伝わる距離で、身体を重ねた状態でそっと言葉を紡ぐ] エレオの笑顔に惹かれたことは否定しない。 だがな、俺が好いているのは笑顔ばかりでもなくて 泣いた顔も、恥じらった表情も重ねた身体の柔らかさも、 好ましいものだと思っているんだ。