― ローゼンハイム個室 ―…… だ、だって、……そもそも、誰かに、知らせて、……どうなるっていうんだ……[人聞きの悪い言葉>>59に赤目は揺れ動く。独り言めいた小声に、他に対する不信感が滲む。たった一つだけ、自分を庇う少女の声>>69はあるものの、状況はあまり芳しくない様子。逃げ出そうにも部屋の出入り口はイェンスが塞いでいる。ここから出るとすれば後は窓くらいなものだろうか――]……ぅぐ。[ふるふると頭を振って]