[ とん、と床に降ろされ 思わず床に膝をつきそうになる。 後ろに回り込んだ相手へ 何故だろうかと、首を傾けていたならば] 好きなもの、を? いえ、言っていただけたほうが あ、あの……ちょっと レ…レト……?[ 促す声に、おろおろと狼狽える。 自分の意思で選ぶということすら これまでなかった身にとっては 衣服を選ぶのすら、試練にも等しいことで。 にこりと笑う顔に泣きそうな視線を向ける とぼとぼと翼ごと落とし、陳列棚へと向かい]