[首からようやく領主という重りが外れやれやれと肩が落ちる、彼の方を見ようともしていなかったので影がさすがその表情には気がつかず]
はぁ……つかれた
[特に何をしたわけでもないのになんだか疲れたのは普段人と喋らないどころか共にいるのさえ珍しい自分がこんな華やかな場に来たせいもあるだろう
人の少ない一つの机によるとペーパーナプキンで覆われた一つのお盆>>221。そこに添えてあるメモには…]
『赤毛のまだおじゃないおにいさん』
…………。
[確かにそうだ、自分でもおじさんではないといった、言ったがこの書き方はどうなのだろうか、そもそもこんな赤毛自分しかいないだろうなんて一人考えながらそれをめくると鱈が顔をだす]
……やっぱりか…
[これはもう食べるしかないだろう…捨てられるのももったいないだろうし…とそばにあるフォークでもそもそと食べ始める。もちろん味は悪くない…悪くないのだが…]
俺…大丈夫かな……
[彼女のあとは後でまた別のご馳走がという言葉に不安を残しながら]