[まさぐるうち、女があえかな声を立てた。先ほどよりも色づいた唇は薄く開かれ、なにかを待ち望んでいるようにも見える。スライムが溶かした服は手酷く乱れて、色を失った肌がいくつも露わになっていた。たたかえと命じる声が遠のき、最初に抱いた欲望が、ふつりと湧き上がる。] ああ、そうだ。 味見をするんだった。[手を伸ばし、脆くなった服をさらに引き裂く。生地が裂かれる音が微かな悲鳴にも聞こえて、唇を歪めた。]