[教会が昼時を知らせる鐘の音を鳴らす頃、吊橋を渡る一人の男がいた。陽の光に眩しそうに目を細めると、クシュン、とくしゃみをひとつ]なんだぁ?さては誰かオレの噂をしてやがるな?色男ってのはつらいねぇ。ククク…。王都に新しい賭場ができたって聞いてはるばる運試ししてきたが、危うくケツの穴の毛までむしり取られそうになったぜ…。[…は懐から財布を取り出し、コインを数え始めた。]よっし!これだけあれば今日の酒は飲めそうだ。[…は意気揚々と宿に向かった。]