人狼物語−薔薇の下国

496 天穹迷花


天星仙花

[ 氷は未だ溶けず、固く閉じた蕾も眠ったまま…朝日にきらめく薄緑の珠に、引き寄せられるように一羽の野兎が近づいてくる ]

[ ふんふん、と鼻を寄せて珠の匂いを探る野兎の目前で、ふいに、珠は消え失せ…同時に、茶色かった野兎の毛色が緑がかった乳白色に変わる ]

[ 兎はきょろきょろと物珍し気に辺りを見回すと、跳ね方を忘れたように、のそのそと乾いた土の上を歩き出した** ]

(81) 2018/01/30(Tue) 00:00:36

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