[タオルを渡した後はこちらも雨脚を確かめるに託けて視線を逸らしていた。が、ふと見やった瞬間に目に入った表情。>>74おや? と首傾ぐは刹那、亜麻色の瞳はす、と旅人から逸らされる] (……ん、まあ、よくある事だしねぇ)[旅の最中、身の安全ために性を偽る者と会った回数は少なくない。そうでなくとも、何かしら事情がある可能性も思えばそこを追及すべきではない、との結論に至るは容易かった]