[開帳された記憶の波に翻弄されている間に、触れてきた手の感触。>>79支えるようなそれは、衝撃に流されそうな意識を、繋ぎとめてくれて。その温もりがあったから、最後まで、閉ざされていた記憶と向き合うが叶った部分が少なからず――どころか、大半だったのだが、それはそれとして]