だから、お前の生きたいように生きればいいよ。ローレル、とか言ったか?大事なひとができたなら、そちらを大事にしてやればいい。ひとつ分の陽だまりにふたつは入れないから。……そうだな、まず手始めに。目が覚めたら、俺の血でも喰らうといいさ。蔦で邪魔は入らないようにしてやった。獣の身体じゃあ、小瓶の形では取り入れづらいだろう?それに、「その方が美味しい」だろう?[はは、と乾いた笑い声を上げた。狐に届いているかなんて、どうでも良かった。全ては、自己満足だから。*]