[治療が終わったので、先ほどもう一度沸かしたお湯でお茶でも淹れようか。
そんな事を考えながら離れようとした瞬間]
え!?
[逞しい腕にぐいと引き寄せられて>>78、驚きのあまり身を固くするが拒否する気など起きる訳もなく。肩口から少しくぐもった声が聞こえたが、まだ意味のある言葉としては認識できなかった。
ただ、肩口を濡らすモノに気付けば、泣かないで欲しいとの意を込めていつもより近くにある黒い髪をそっと撫でる。
それから2(3x1)分後。
ようやっと頭が動き始める。
彼は何と言った?そして、今の状況は?
理解した瞬間、顔が一気に熱くなった。]