[広間に入り少し進んだところで、物音がするのに気付く。ビクッと足を止め、壁に背中をつけて様子を探る──すれば、そこにぼんやりと光が浮かび上がった>>79。 ───叔父様…!ホッと身体の力が抜けるのが分かる。此方には気付いていない様子で、取り上げた袋から何かを取り出し、その袋を投げ捨てるのを見ていた。他には誰も居ないようだ。] …………叔父….様……?[クロイツが一人だと分かると恐る恐る声を掛ける。]