[右腰にある
竜の咆哮の如き轟音が轟き、男の身の内にあった毒と石化の魔力が全てバジリスクへと叩き込まれた]
っ────!
[男自身が持つ魔力も根こそぎ毟り取られる感覚に思わず息を止める。
足から力が抜け、石化した左足に支えられる形で男はその場に立ち尽くした。
竜の咆哮を受けたバジリスクは身に返る石化の魔力により急速に石へと変化していく。
ようやく危機感を抱いたか、バジリスクは動かぬ後足を引き摺るように前足を動かし、男へと突進。
動きを鈍らせた男に鋭い牙を剥いた]
─────!!
[動けぬ男はバジリスクの牙を受ける覚悟をする]