[けれど、それは訪れる事はなく、道は違えられ。互いに互いの譲れぬものを持って、対峙している。それを選んだ事に悔いなどはない。友と結んだ絆は、何よりも大きなものだから] …………。[行くぞ、という短い宣>>61が響く。銀灰を細め、その動きを追った。遠く響いていた馬蹄の音が近づいてくる。左右どちらかはわからないが、味方であるなら彼らが辿りつくまで持たせれば、大分状況は変わるはずだ、と念じつつ。太刀を握る右手に力を入れ直した]