― 会見 ―[一本線の引かれた会見が終わり、人の手に抱えられた小猿の、尻尾が揺れる余韻の時間>>388。其れを破ったのは、不意の突風が吹き抜けるに似た呼びかけで>>47。一歩、前に出た人は、此の辺りでは見慣れぬ民族的な衣装に身を包んでいた。彼女――いや彼と、肩の白猿とへ。交互に視線をゆると投げ掛けて]…――珍しい、とは思っていましたが。[古き民という名乗りに納得を得る]構いません、聞きましょう。[騒ぎ立てようとする周りを制し、巫女姫は相手に向き直る]