本当に、人狼を見つける気が――[あるんですか。そう、言い掛けた言葉が途切れる。談話室の扉の隙間から、前を通り過ぎるその人物の姿>>34が見えた時。その背後に、どす黒い影が見えた。途端。頭の奥で、厳重に塞いでいたはずの記憶の箱から――ぱきんとおとがして くさりが、くだけた]