[外へ続く扉を睨みつける。書庫には暫く行く気はなかった。せっかく選んだ書物の内容は気になるが、クレステッドが上手くやってくれただろう。王子の意図は、表明された。面白みのない、悪趣味でしかない舞台。役者は自分達、Es。台詞は、まだない] もったいないこと、したな…[啜られても良かった。クレステッドにはそう返さなかったけれどその覚悟がなく、手を伸ばしたわけではない。ゆらり立ち上がる。周囲を見渡し、首を振った]