ふふ、馬が跳ねたのに驚いて、喉に飴玉を詰まらせかけるなんて経験は、あの時だけですよ。本当に死ぬかと思いましたから、あの後はちゃんと気をつけています。[ 武芸全般にいまひとつ苦手意識のあった少年は、馬にも少々舐められていて、甘い飴に苦い思い出が付属する羽目になったのだが、それすら今となっては、やはり懐かしさが勝る。 ]有り難く頂戴します。[ 受け取った皮袋を大事に仕舞い込む間に、吐息と共に零された言葉を聞く>>17 ]