人狼物語−薔薇の下国

471 overlap memory/重なる絆(続)


尉官 カスパル

――廊下――

[訓練場へ行く途中だったのか帰り道か。
気落ちしているようにも見えるカシムを見かけ、部下に待つように告げて、声をかけ近づいた。
彼は、話題になっているサシャと同室だったはずだ。]

 カシム。……サシャのことだが。
 昨晩彼女は部屋の外へ出かけていたと聞いた。
 どんな様子だったか教えてもらえないか。

[サシャの名を出したときのカシムの反応は、どんなものだっただろうか。
彼が話にくそうにしていれば、部下と目配せをして穏やかな声で話しかける。]

 それとも寝ていて、覚えていないだろうか。
 それならばわからない、で構わない。

[言いたくないなら言わずに済むように先回りをして、カシムが正直に話してくれれば部下がその内容をメモし、新しい情報がなければ礼を述べて別れるだろう。
問いかけがあれば足を止め、答えられる内容ならば返事を返した。]

(80) 2017/02/12(Sun) 21:53:48

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