[流布された情報と果敢な防衛によって西門付近に気をとられている魔物軍の背後へと遊撃隊が向う。
荷馬車がたてる土煙と地響きは遊撃隊を実際よりも大人数に見せかけた。
クレステッドは地味なマントを跳ね上げて銀色の鎧を陽光に煌めかせる。
カスパルらと>>71と同期するごとく。
魔物を前面に押し立てて自分は後ろで楽をしようとしていたベルガマスコはおおいに慌てて魔物を呼び戻そうとしたが、うなりをあげて飛んでゆく投石機弾が次々と落下し、方向転換しようとする敵後陣を混乱に陥れる。
そうしてできた間隙をチャールズやクレステッドら、騎馬の突撃が寸断していった。]