[ふらふらと、そこらに傷がついた廊下を歩く。どれくらい歩いただろうか、気づいたときはどこかの倉庫にたどり着く]
…?
[倉庫の中を覗くと長方形や正方形の箱が並ぶなか、一つ変わった形の包装が目に入る]
…これ
[そこにあったものはとある女の子…キラキラとした桃色の女の子…その子が持っていた楽器に酷似していた]
えれきぎたー…だっけ?確か…
[ぼんやりとした気分のまま包装を解き、中身を取り出す。そのにあったのは微妙な差異はあるが、その女の子が持っていたものと同じものである。見よう見まねで構えてみる。そのまま彼女がよく奏でていた音色をつぐんでみる]
いーつーのー…まーにか…ひかれて…たれーる…
[ぐるぐるに濁った色から逃れるように、静かに弦を弾いた**]