[アデルの言葉を、黙って聞いていた。生命維持装置によって命繋いでいる姿。治療の必要はないという事実。導き出される答えは一つだけれども、その先の選択はいくつか存在する。その選択権は、少なくとも自分にはない。] アデルがそう言うのなら、 きっとそれが正解なんだろうさ。[生命維持装置の停止ボタンに手を伸ばす彼女に、促すような言葉すら掛け、]