しかしその様な家系が本当に存在するのだな……。
都市伝説じみた存在かと思うておったが。
我ら同胞に協力する家系も
もしかして存在するのか……?
[始祖と呼ばれる吸血鬼に恭順をしとらぬ我は
奴らのコミュニティに疎い方であった。
アイリにその様なことを命じた主は
反応を見る限り居らぬようだ。>>61]
主である方が命じれば何でも、か。
[己が人外の手駒の様であるかのような物言いに、
何故だか怒りを感じ唇を噛む。
だからこそ彼奴は己を卑下するかのような言動が
自然と身に付いたのであろうか?そう推測しながら]