[変わってしまった身体は、なだらかだった腕や脚に肉を付け、
少しばかり声の音を下げてしまっていた。
それは正しく人間で言う所の、男性の特徴そのもので。
工房の奇襲は、姿無き魔によるものだとして
それによって穢されたのだと思い込んでいたが、それら全てが
違うと知る。>>42]
……随分、手の込んだ狩り方だ。
[装身具を創る事に悩みを抱いていた所に、突然やって来た天使。
決して長くは無かったにせよ、これまでの関わりを築いて来たのは
自身を穢す為であったのか、と。そこまでは整理出来た。
その一方で、悩みに付け込まれただろう事や
安易に彼を信用した、浅はかな自身を恥じて怒りを募らせた。]