……アルブレヒト、様……。[ぐ、と拳を握り締める。間に合わなかった。あらゆる意味で。その現実に、打ちのめされそうになる、けれど。そんな余裕なんて、ないのもわかっているから] ……後退、するぞ。 はやいとこ、伯を、拠点まで……。[短く言葉を投げ掛け、息を吐く。ここで立ち止まっていてはならないんだ、と。自らにいい聞かせながら。*]