― 回想/王府:アレクシスと ―いや、ここで結構。そちらに無駄な時間を使わせるのも忍びない。[アレクシスの申し出>>60に一歩引くように返して、一礼をしてから場を辞した][歴史を知り、国の裏と表を数多く見てきたがために一際警戒心を抱きやすい。今は慎重に、と言う思いもそれを冗長していた。それだけ警戒しても、否、アレクシスに気を取られていたからこそ、気配の薄い虫に気付けはしなかった。気付いたところでそれが何なのか、知る術を持ち合わせていなかったが*]