― 回想:10年前 ―わ!?[ふいに声をかけられ、驚いて振り向くと大きな犬を抱いた少女が首を傾げていた>>65]ジ、ジーク、だよ。[大きな生き物も小さな少女も、それまでの彼の生活とは無縁のもので、どうしたら良いのか判らず、硬直したまま、漸く愛称だけを名乗った]