― 月の舞台 ―[戸惑いながら紡いだ呼びかけ。それが届いた途端、瞼を開く目覚めた竜>>76。翼に触れても起きなかった相手が声で目覚めたことに、メルヒオルは目を円くした]………[軽い声色での問いに反応するのも遅れるほど。呆気にとられた、と周囲からは見えるかもしれないが、その実、メルヒオルの意識は紅い瞳へと向いていた](宝石のいろ)[ぱちりと天色が瞬く]