はいはい、そこまでそこまで! 逢魔が時のバケモノ気取りの物取りさん、わりぃが、邪魔させてもらうよ![軽い口調で言いながら、抜き放つのは二本一対の双剣。思わぬ奇襲に野盗たちはやや怯んでいたものの、相手がまだ若い男一人と認識すると、罵声と共に襲い掛かって来る] ……は……単純明快、ってなぁ![に、と上がる口の端にあるのは余裕の色。手にした剣が、夕暮れの光を弾くのを合図に始まったのは、まだどこか粗削りさを残した剣の舞。**]