「…オクタヴィア教授、今頃何の連絡ですか?
今教授のいない幸せを満喫していたんですが。」
[助教授は、あらかさまに嫌そうに言う。
が、…に気にする様子は一切ない。]
お、マルク先生、やっぱりいましたか。
ネオ・カナンの防疫隔離センターのほうに、サンプルの特異性を説明する資料とサンプル移送の手続き書お願いしますねー。
あと、頼まれてたレポートはお姉さんが作っておきましたよー。
「話が急です!そういうことは先に言ってください!
あと孫もいる86歳が『お姉さん』は止めてください!」
[悲鳴のような声が、展望室に響いた。]