人狼物語−薔薇の下国

345 バードケージ・ブレイカー


剛形 パメラ

[父親も母親も普通の鳥翼の持ち主だった、らしい。
ただ翼の種は違っていた為、半端な娘には半端な羽しか宿らなかった。
それでもよたよたとながら、空を飛ぶことは出来――]


―――ローレル。

[いつのまにか、記憶の散策もしていたらしい。
>>78呼びかけられた声に意識は引き戻されて、ぎしりと羽を軋ませながら、手を差し出したままの恰好で、体ごと少女へと向き合う。
まだどこかぼんやりとした様子なのは、素の性格なのもあるが。]

うん、散歩。
貴女も、散歩?

[いつも彼女の明るい様子は、虚ろな目にも届いているようで。
おそらく散歩なのだろうと理解しながらも尋ねるのは、完全に他者を拒絶しない心の現れでもあったが。]

何か面白い物は見つかった?

[いつもは答えるばかりの口は、珍しく尋ねる言葉を落としていた。]

(80) 2015/06/16(Tue) 22:30:50

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