きりゅーしの修行って、すっげー大変みたいだけど。でも、どーしてもやってみたいんだ。あ、でも、心配すんなよ!おっちゃん……じゃなくて、ししょーに認めてもらったら、また帰ってくっかんな![出立前、いつも一緒に駆け回っていたシュテルンには、こんな言葉を投げかけて。旅立ちが許可された理由──表向きの、素質を生かす、というそれに隠された、しばらくコリルスから離す事で『生家』からの干渉を逸らす、というものは知る由もないまま。国外に出る前に立ち寄ったのは、師匠となった人の友人の所だった]