人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


聖将軍 ソマリ

[目前の草が揺れて、青い匂いが立つ。
冷えた空気には香りが混じりやすい。

されど、己は剣を構えなかった。
彼の気配は、姿を目視する前に察することが出来る。>>73]

 知っているよ。
 俺が君を誤認するようになったら、別人を疑って良い。

[口角を吊り上げ、生真面目な彼に、
早々碌でもない冗句を飛ばしつつ、
ポンと、気安く肩を叩いてから視線を遠くに投げた。]

 では、気付かれる前に行動しよう。

 門扉に辿り着けば、直ぐに結界を張る。
 背水の陣なんて流行らないが、逃げられる方が難儀だ。
 逃亡がやつらの選択肢にあるとは思わないが――…、

[そこで言葉を留めると、義務と青い血湛える男は双眸を細め]

(80) 2014/02/17(Mon) 00:06:41

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