― 少し前の帝都・リエヴルさんち ―
よー。
シュヴァルベ行くんだって?
[ノックどころか、扉を開けることもなく。いつの間にか部屋に入り込んでいた男が、元教え子に声をかける]
護衛の手は必要ねえか?
優秀な暗殺者は、他の暗殺者の手口も知っている分、護衛にも役立つぜ?
[3年の間で、数え切れないほどの命を手にかけてきた男は。かつての明るい笑みを浮かべる事はなくなった。
その申し出への返答がどうであれ、特に帝都内で暗殺の仕事を与えられる事がなければ、シュヴァルベ付近には向かうつもりでいる**]