― 氷竜軍・支援部隊 ―
[ゆっくりと意識が戻り、パチリと目を開く。
少しひんやりとしたふわふわの感触。ルゥラ、と氷竜が鳴く。おかえりなさいというように]
トルメンタ?
……今のって夢だったのかな。でも。
[リーゼロッテが誓った声>>49も、幻のようではなく、しっかりと残っている。それを確かめるように耳に手を当てて]
うん、待ってるって約束した。
でも無茶しないってのは、どうだろね。
[レトやシュテルンも、動いてる時に自分がどこまで無茶してるかの自覚はないと思う。それに慣れてるリーゼロッテにしても、と、自分のことは棚上げでクスクスと笑う。
戦局は眠らされてる間に変化したらしい。支援部隊の中でも慌しく負傷兵受け入れの準備が始まっていた]